第四話　御爺様とのご対面

そこはお城のように煌びやかな場所だった。

キンキラキンな細工もの、黄金と最上級の絹に包まれた部屋　黄金の椅子に座る一族の長

私の爺さま

「ふぉふぉおお、これは愛らしい美しい姫じゃな」老人は本当に嬉しそうだった。

「二人とも愛らしい、是非とも、二人を花嫁に…孫も楽しみじや、…ふおふおおおお」

「お、お…お爺様」

私は泣きそうな気持をこらえて話を始めた

「あの、実は…」

「ふむ、どうした？」

しばしの説明の後で…。

「な、なんとリンさん、リンさんは男性か！びっくりじゃな」

「あの…」「お爺さま」

「此処は他国と違う」一番エラィお爺様の一言

それは、きっぱり！と…。

「はい？」

「独特なマイナー宗派で・寛容じゃ」うんうんと頷くお爺様

「そうなんですか？アラインさん」彼リンが聞いてきた。

「近隣の国々の影響でね」私は肩の力が抜けてゆくのを感じながら答えた。

「国の指導者、総理とかがいい加減…じゃなく廻りに合わせているのもある、それが前の総理の甥の恋人が男性で、同性結婚式を」

ついでながら私は答える。

「一時的な契約結婚

最近、問題になっている他国の場合と違い、ワシたちの国は

弱い立場の戦争未亡人、未亡人、弱者などの…弱者を助けるのは

大事な事じゃ」爺さま

◆　◆　◆

確か、弱い立場の若い綺麗な女性を、妾にするのに一時的に合法的に婚姻して、

そして、特別の法の一時的な契約結婚だからと、飽きたら、ポイ捨てして

他国では問題に…。

「お試しでも良い、お互いの気持ちを確かめるのに時間がいるじゃろう」

黄金の豪華絢爛な椅子から、爺さまは降りて来て

リンの顔を眺め、その手を自分の手で取った後で、そっと、優しく見た。

「・・その手・・大変、苦労をしているのぉ」爺様

「あ・・あの」彼が赤くなる。

「だから、二人とも花嫁にしなさい

　なんなら、しばらくは一時結婚じゃ」

いきなりな結論を言う、お爺様であった。